【日記】好奇心は猫をも殺す

【好奇心(こうきしん)は猫(ねこ)をも殺(ころ)す】


イギリスのことわざ(Curiosity killed the cat)の訳。英語に「Cat has nine lives.」(猫は9つの命を持っている/猫は容易には死なない)ということわざがあり、そんな猫ですら、持ち前の好奇心が原因で命を落とす事があるという意味。転じて、『過剰な好奇心は身を滅ぼす』と他人を戒めるために使われることもある。

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最近、肩が重い。

肩が凝っているってのもそうなんだけど、それ以上に首の付け根あたりから両肩にかけてズシンと重い。

まるで見えない何かが体重をかけているかのようだな~なんて、オカルトチックな妄想をしていた所でとあるフォロワーが「霊感がある」というような発言をしていたのを見つける。

少し話を聞こうと軽い気持ちでコンタクトを取ってみると相手もオカルト好きな方らしい。

自分も最近またオカルト趣味の波が来ていて、胡散臭い雑誌や怪奇現象とかをちょうど調べたりしてた為
いい感じに話が弾みそこそこ仲良くなった。

その流れで今度ご飯いこうよ、となる。


今月はちょうど3連休が2回入っていて比較的暇だったためその場のノリでOKを出す。

普段窓のない部屋で引きこもってるこの俺が初対面の人といきなりお出かけなんて普通ならありえないことなんだけど、ちょっと今回は特殊なので、まぁ……。


というのもこのお相手からは俺の嗅覚を刺激する“香ばしさ”を感じたのだ。

おかしいくらいにスムーズに、流れるように連絡先を交換し、会う前に1度通話をしてみた。

そこで大体のキャラクターが掴めたので紹介してみる。

このフォロワーの名前はリリ(仮名)。

・台湾人留学生だよ

・女の子だよ

・日本語、英語、中国語話せるよ

・霊感あるよ

・オカルト興味あるよ

・精神が不安定な時があるから精神科でお薬もらってるよ

・100錠くらいを1週間で摂取してオーバードーズしてるよ

・メンヘラチックだよ

・たまに自傷行為するよ

……ちょっと待って欲しい。

ノリノリなとこ冷静に考えるとこんな危険な匂いがプンプンする人物と会うのか?俺は。正気か?
刃物持ってきたりしないよね?

向こうは日本語勉強中らしく、一時期アメリカで日本語を教えてたという俺に興味があるらしい。
いや俺も今英語の勉強したかったけどさ…。

しかしどうしても「恐怖」よりもWebライターの持つ「好奇心」が勝ってしまう。

岸辺露伴先生だって言っていただろう。

リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギー」だと!

何事も経験してみなければ前には進めない。

それに厨二病でもなんでもいいが「霊能者」である可能性があるならばオカルト好きライターとして会わない理由がない!
取材という気持ちで近づくことを決心する。

……一応防刃チョッキを楽天で検索して、と。

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[1月13日]

約束の日、水道橋で夕方に集合する。

あ~あ、この日はちょうど推してるアイドルの卒業コンサートがあるのに。

まぁチケット取れなかったから良いんだけど。

あとこう薄暗い時間帯だと刃物を振りかざしてきた時に反応が遅れるかもしれないよな…などと考えながらリリの到着を待つ。(超失礼)

ちなみに防刃グッズはお届け日が間に合わなかった為買わずに生身で来た。ステゴロで行くぜ。かかってこいや。

集合時間から少し遅れてリリは到着した。

お相手は想像通りの「ザ・メンヘラ」コーデで登場。

イメージ通りで少しテンションが上がるがこの見た目で「霊能者」ってステータスが付与されると急に見方が変わってゾクゾクしちゃうな。

Picrewで作成したイメージ図。リリに激似です

集合場所が水道橋駅ということで勘づいた方もいるとは思うけどここには遊園地・東京ドームシティがある。

お相手が事前に「お化け屋敷に行きたい」ということを言っていた為、んじゃまぁ2人で入りますかという話になっていた。

余談だけど俺ってめちゃくちゃお化け屋敷が大好きなんですよ。

幼少の時からトトロに出てくるお父さんの「お化け屋敷に住むのが夢だったんだ!」ってセリフに共感しまくっていたくらいにはね。

だから「お化け屋敷」というワードが出て内心凄いワクワクした。

それに関しては良かったのだが暗い空間に2人っきりとなるとまた別の怖さが襲ってくる。

やはり防刃グッズ装着してくればよかったか…(超失礼)

少し会話をしながらお化け屋敷まで向かう。

以前の通話で「自傷行為をする」と自分から言い出していた為そこまで地雷ワードではないと分析し、

「どう?最近は傷つけずにうまくやってるかい?」

と軽~く聞いてみる。

リリは「この前の通話からは普通に過ごせてるよ。最近忙しいしね」と返してくれた。

良かった、精神も安定してるようだしなんとか小康を保てているご様子。

リリ「あ~切り刻みたい…(ボソッ)」

……防刃グッズってドームシティ売ってる?

ところで東京ドームシティのお化け屋敷は季節ごとに内容がコロコロ変わるという特徴がある。


最近行った時だと「蛾の鱗粉で毒殺された怨霊が襲ってくる」という内容だったがその前は「針で襲ってくる霊のヤツ」「霊の髪をとかしてあげるヤツ」などがあった気がする。

今回はどんなものになっているのかと訪れてみるとまさに前回訪れた時と同様「鱗粉毒殺のヤツ」だった。

完全に行ったことあるし、なんなら内容までしっかり知っていたが雰囲気をぶち壊すのも悪いと思い初見のフリして黙って入場。

でもこれはこれで都合がいい。どこでびっくりポイントがあるかはある程度把握出来ているし、これでリリに刃物で襲われた場合も的確に対処することが出来る。一番危険なのは怨霊ではなく明らかに目の前の女なのだ。

前回の記憶と相違なくお化け屋敷の仕掛けが進行していくので自分は2:8の比率でリリに注意を向けながら進む。

リリ「ここオバケ来そ~」

俺 (たしか来るよ~)

オバケ「GAAAAA!!!」

リリ「やっぱり~(笑)」

さすが自称霊能者というだけあり霊を軽く躱しながらずんずん進んでいく。

そのまま出口まで向かい、最後のびっくりポイントも「いやバイオハザードのボス戦かい(笑)」と華麗な例えツッコミをして突破。コイツちょっとおもしろいかも。

終わった後歩きながら感想を話してるとリリがこんなことを言ってくる。

「このお化け屋敷って季節ごとに変わるはずだけど、リリここ行ったことあったわ(笑)」

うん!僕も!(時間の無駄)

ーーーーーー

さて次はお食事の時間だ。1月の夜ということで外は普通に寒い。


近場で済ませようということになりドームシティの地図を眺めているとすぐ側に台湾料理屋を見つける。

お化け屋敷ターンで無駄にリリを警戒しながら進んじまった仕返しをしようと台湾人相手に激寒ユーモアで

春水堂(ちゅんすいたん)あるじゃん、台湾料理のw」

と言ってみたがリリは「お!マジ!?行くか!」と食いついてきた。

ちょっと俺が異常に警戒していたが普通に良い子説出てきたな。

自傷行為ってのは気を引くためのネタなんじゃね?ファッションメンヘラ的な。

そのまま店に入りお互い好きなものを注文。

「日本の台湾料理って実際本場と比べてどうなの?」と聞いてみると

「ちょっと違うけどほぼ同じ」という「だろうな」って感じの回答が返ってきた。

料理が運ばれてくるまでの間はとりあえず直前のお化け屋敷の話をしようかと考えているとリリが「あのさ」と口火を切る。

「リリのお父さん、去年死んだんよねぃ」

予想外のワードに一瞬遅れたがすぐに「おお」と反応を返す。

この女……面白すぎる。

リリ「死に方もやばくて、港で荷物運ぶ仕事してる時に頭に1000kgのコンテナ落ちたらしくてさ~」

俺 「それはそれは…」

リリ「でもリリはあまり悲しくないの。元々関係も良くなかったし。だから悲しさよりも後悔の気持ちが大きくて」

リリはひとくち水を飲んでから、

リリ「だからそのままオバケになったら日本まで来てほしいな~リリ視えるし」

まだ霊体のお父さんとは会えていないらしく、リリはそのまま「死」について独自の思想を語り始めた。

春水堂(ちゅんすいたん)で。

「リリ、死は怖くないよ。元居た場所に帰るだけだもん」とまっすぐ見つめて語る様子は片言の日本語でも何故か惹き込まれた。

リリ「それに来世は金持ちの家の猫になれるかもしれないし」

そう言って自分の黒猫の形をしたもこもこバッグを両手で持ち上げる。

リリ「猫はかわいいし、不思議だし、ほんと良いよね。にゃ~ん」

完全にリリワールドが展開され始めていたその時、ちょうど料理が運ばれてくる。

リリ「いいね、写真とっとこ~」

流れで俺も写真を撮っていると何かに気づいたリリが、

「あれ?ダイスケってアイドル好きなの?」と言って来た。

俺のスマホの裏には推しのアイドルのチェキが入っていた為それでバレた様子。

俺 「普通に好きだよ。ちょうど今、好きなアイドルの1人が卒業ライブやってんだ」

くそ~生配信見てぇ~…

リリ「へぇ~意外~。リリ日本のアイドル詳しく知らないけどこの子は好き!」

と、インスタのアカウント画面を見せてくるリリのスマホには今話に出た卒業公演中のアイドルの姿が映っていた。

「いやそれそれそれ~~~~~~!!」というバカのツッコミを春水堂(ちゅんすいたん)に轟かせ、今しがた運ばれてきた柚子塩鶏湯麺(ユズシオジータンメン)をひっくり返しそうになる。

まったく、記事に書きやすい展開を作ってくれるじゃないか、リリよ。

その後食事をとりながらリリの霊体験や台湾の祭り、神様の話などを聞き個人的に盛り上がる。

オカルト好きとしては結構有意義な時間を過ごせた。

ーーーーーー

食事が終わり店を出ると、次はどうしようかという話になる。

俺はここぞとばかりに「近くに心霊スポットあるらしいけど行く?」と切り出す。

リリも俺もお化け屋敷は不発だったためリベンジということで。

それに心霊スポットに霊能者を連れていくのが夢だったんだ。トトロのお父さん、あんたもそうだろう?

リリも「ええよ~」と返してくれたのでスマホの心霊マップを見ながら夜の街を散歩した。

15分ほど歩き目的地に到着する。やはり東京の街の中なので雰囲気はあまり無いなぁ。

そこは路地の間に広がる小さな神社だった。

リリ「お寺ならともかく神社にオバケいんの~?」

俺 「お寺ならお墓とかあるもんね」

リリ「リリの家の真横はお墓だよ!」

聞いてないよ怖いなぁ。

夜だし路地裏で真っ暗なので人っ子1人いない暗闇。散策しているとポツポツ小雨が降り始めた。

小雨を凌ぐためひとまず屋根のある本殿へ向かう。

そういえば年始は仕事で忙しかったため初詣は行ってなかった。無人販売機のおみくじを買い少し雨宿りをすることに。

そういえば今日って13日の金曜日じゃんか、と石段に座り不吉なことを嫌なタイミングで思い出す。

すると不気味なほどの静けさの中でリリが急にお賽銭をし本殿の鈴をガラガラと鳴らし始める。

びっくりして音の方を振り返る……と同時に背筋が凍った。

本殿には暖色のライトがついていたので薄暗さの中でリリの姿だけが照らされくっきりと浮かぶ。

その時見てしまった、リリの腕。

左側の袖の部分から見える無数の

1本や2本なんてものでは無い、20…いや30あまりのリスカ痕が白く細い腕に余す所なく刻まれ強烈なコントラストとして俺の目に映える。

その光景を見て脳裏に浮かんだのは小学生の頃に遊んでいたニューマリのミニゲーム

DSの下画面で線を引きまくれる

「いや小学4年生のニューマリかい!!」という本日2回目の例えツッコミをリリに対抗して叫びそうになるがグッと堪える。

そんなことはいい。コイツはやばい。

会ってみてファッションメンヘラ疑惑が立っていたがそんなことはなかった。あまりにもガチモンすぎる。

アニメや漫画で見るリスカ痕だって多くて4~5本だろうが。

実際こんなに多いなんて聞いてない。

すぐそばに立つ女が刃物を持っていないことを祈り小雨がやむのを待つ。ここで刺されたら俺の怨霊がS級心霊スポットにしてやるからな。

とりあえず見たことがバレないように落ち着こう。

(右腕に傷ひとつない事を見るに彼女は右利き…か)

とカスの推理をして呼吸を整える。こちとら元探偵じゃボケ。

ふと屋根の外を見てみると奇跡的に小雨が上がっていた気がした為、そのまま2人で軽く神社を歩き退散を決める。はよ帰らねば。

俺 「オバケいなさそう?」

リリ「なんも感じなーい。あんま怖くないね、ココ」

俺は君にビビり散らかしてるよ。

時間もちょうどよく遅くなってきたため、そこから近くの駅まで歩いて今日は解散することに。

あ、そういえばと思いだす。

俺「リリさっき何も感じないって言ったけどさ、俺最近めっちゃ肩重いんだよね。どう思う?」

リリ「んー」

俺の肩を覗き込むリリ。

「ストレスじゃない?」

親かお前は。

ーーーーーー

その日は帰ってすぐに寝た。やはり初対面の人と会うってだけで引きこもりの自分には相当なストレスになっていたようだ。相変わらず肩も重いし、変に呪われていないことを祈る。

[1月14日]

朝起きるとリリから2件メッセージが入っていた。

「おはよ」

「今日何してんの」

今日は何も予定なかったし、なにより体力も無かった為「今日は1日中寝てます」とだけ返すとすぐに返信がくる。早いよ…。

「リリは渋谷に行くよ」

「はいよー寒いから気を付けてねー」くらいの返事をしそのまま会話終了。今日は読書したり昼寝したりしてのんびり過ごそう。

しかしこの日、俺は外出することになる。

ーーーーーー

普段からあまり友人と連絡を取らない俺は夕方ごろのスマホの通知を見て「んんっ?」となる。

最近連絡を取っていなかった別々の友人2人から久しぶりに「今日何してる?」とメッセージが来ていた。

1人はこのサイトの管理人。よく食事に行く仲ではあるが最近はほぼ全く連絡を取っていなかった。

もう1人は以前日記でも登場したオタ活仲間の指原(仮名)。共にライブという名の死線をくぐり抜けた戦友である。こちらも久しぶりだったが昨日の卒業ライブという1大イベントを見てオタク同士でカラオケに行きたくなったらしい。

※指原の登場する日記はコチラ

昨日のライブの感想も聞きたかった為、夕方から急遽指原とカラオケに行く事に決める。

管理人は、まあどうでもいいか。

外出準備をして集合場所へ向かう。

指原は既に車で外出しており、その帰りに俺と合流してカラオケへ行くという形に。なので車で拾ってもらう。

無事合流すると「久しぶりですねー、昨日のライブ観ましたー?」という話に。

ちょうどその時間は外出していて見れてない事を伝えると、「卒業ライブより大事な用ってなに!?」という雰囲気で何してたのか聞かれる。

一応それなりの理由にはなると思い、予約したカラオケまでの道のりを助手席で案内しながら
「激ヤバ留学生霊能者と会って心霊スポット探検してた」と軽く説明。

指原は俺がオカルト好きなのを知っていたし彼女もまたオカルト好きだったため逆に興味を引くことになり、話の内容がリリ一色になる。

指原「マジ?リスカ?ちょっと危なくない?」

俺 「今朝もメッセージ結構来てて…」

指原「あーこれは気に入られたな」

なんて話をしてるとまさにリリからメッセージが飛んでくる。

「ただいま」

俺「うおっ」

指原「うちらの会話聞かれてんじゃね~?」

などと運転席で冗談を言う指原。

俺はというとそこから連続で来たメッセージに血の気が引いていた。

「だいすけだいすけだいすけだいすけだいすけだいすけ」

「だいすけだいすけだいすけだいすけだいすけだいすけ」

指原「なんか…やばない?」

このまま連投されるのは参ってしまう為「今外出中💦」と軽い返信をする。

なんか…嫌な予感だ。

すると既読がついてしばらくの間が開く。

少し不安だったが通知が落ち着いた為スマホから目線を逸らし助手席で道案内を続行。

俺 「そこの交差点、右ね」

その時、通知。

ビビ「女の子とデートか!!!!」

パパーーーーーーッ

指原「うわあっ!?」

右折しようとハンドルを切った瞬間、死角から車が飛び出し危うく事故るところだった。

指原「っぶね~…」

俺 「リリが…怒ってる」

指原「え?」

この女…何かやばいかもしれない。

なにかしらの怨念を飛ばしているんじゃないかと思うくらいタイミングが……合いすぎている。

そして、また通知。

「リリの事好き好き大好きになれ」

指原「その女やばいって!!!」

俺 「霊能者というか呪術師じゃねえか!!!」

運転中にこんな呪いを飛ばされてたんじゃあ命がいくつあっても足りない。

とにかく平和に会話を終わらせなくては。

指原「あまり刺激しないように、それでいて程よく嫌われた方が良いですよ!」

絶縁ソムリエか。

とりあえず…「好き好き大好きになれ」の返信を…こんな感じか?

俺「お、重い笑」

すぐに返信が来る。

「重い女です」

ここで「俺は軽い男ですhahaha、体重がね」みたいなダル~いジョークを挟もうと思ったが誤送信してしまい、

俺「軽い男です」「hahaha」

と分けて送ってしまう。

しかも相手の返信が早すぎて、

どうみても最悪なメッセージに。

だんだん指原の運転も危険度が上がってきたような気がする。なぜそんなにアクセルを踏み込む。

リリの呪い効果の可能性と指原の爆荒運転の可能性が渦を巻く14日の夜。車はスピードを上げていく。

「だいすけは軽い男なの?」

いや軽いも重いもないよ…。しばらく考え込んでしまったが正解が見つからない。

そうしているうちにもスピードを上げ、リリの怒れるデスロードと化した車内で混乱しながらもなんとか返信をする。

火加減か。

我ながらよくわからんが、中くらいなんだからしょうがない。

それ以降はリリも愛想を尽かしたようで返信が来なくなった。

指原「うまくいきました?」

俺 「なんとかね…」

ひと安心したところでカラオケに到着。流石にもう変なことは起きないだろうとそのまま部屋まで行くとなんと空調装置が付いて無い。オタクのカラオケは熱気がこもりがちなので暑くなったらドア全開で歌うほかない。アホか。

流石にカラオケでは事故にあう事はないので無事楽しく終了する。

指原曰く全国採点で途中経過1位だったのに歌い終わるとなぜか10位になっていたのはどう考えてもリリの呪いらしい。

何はともあれ久しぶりのオタ活でエンジョイした俺らはそのまま帰路につく。

ーーーーーー

先ほどの呪い(?)のことを心配してか指原がそのまま家まで送ってくれることになった。わーい!

車に乗る前にスタバに寄り、各自フラペチーノやラテを頼む。準備オッケー。

アイドルソングを車内で鳴らしながらオタオタドライブになるかと思いきや指原が「なんか怖い話とか聞きません?」と提案。俺の話を受けてオカルト女子の魂に火が付いちまったらしい。

車内スピーカーから渋い男の語りが流れ始める。真夜中の怪談ドライブの始まり始まり。

それにしてもスピードが出すぎている。窓の外を見るといつの間にかハイウェイに入っていた。

指原「あれ?ナビ壊れた?有料ルートに変わってる」

こういう少しでも不可解な現象が起きるとリリの顔が脳をよぎる。流石にここまで結びつけるのは良くないが、本来「呪い」とはこういうものなのだ。思い込みの効果で不安感をあおる。その面でリリの呪いは正しく発動していると言えるだろう。(呪いの仕組みについては過去記事参照)

例えばこれもそうだ。先ほど買ったスタバのフラペチーノ。

指原はキラキラ女子っぽくホイップ多めで注文していた。透明のフタには店員さんの手書き文字で「Thank You!!☺」と書かれていた。いかにも映え~なフラぺ。しかし車に乗り込んでから気づく。ストローがない。

指原「車でホイップ多めをストローなしでどう飲めばええねん!」

フタの「Thank You!!☺」を黙って見つめる、完全に詰んでる指原。

「この Thank You を Fxxk You にしてやろうか」とでも言いたげな眼差し。運転手のメンタルから操作してくるとはリリもなかなかの手練れ呪術師らしい。いや、あの傷を見るに悪魔と契約してるデビルハンター?

ちなみにおれのラテは無事だったが店員さんの「Thank You!!☺」は無かった。これも呪いです。

ハイウェイを高速で突き進む静謐な車内に流れる渋い声。抑揚無く語られるのは奇妙な怪談話。ドリンクホルダーには口を付けることを許されないホイップマシマシフラペチーノ。それはまるで地獄のドライブ。

指原も雰囲気を変えようと思ったのか後半はアイドルソングに切り替えていた。やっぱそう来なくっちゃね!

雰囲気が暗いと良くないものまで入り込んじゃうからね。

でも指原、運転中に手放しでアイドルの振り付け完コピダンスを披露しないでくれ。(この後2,3回ほど事故りかける)

ーーーーーー

無事家まで着き、駐車場に降り立つとドッと安心感が押し寄せる。もうゴールだ。これ以上のことは起きまい。

すっかり遅くなってしまった為軽く会話をした後解散することに。
車で出庫するとこまで見送ろうとそのまま駐車場に残る。

指原「じゃあね~~~~」

俺 「気を付けて帰りなn───

ガギャギャガギャッ!!

指原&俺 「…え?」

見にくいが塗装がこびり付いたりしている

目の前で車体をコンクリに思いっきり削る事故を起こす指原。

俺&指原「………。」

指原「リリーーーーーーッ !!!」

いやこれはお前の気もするが!?!?

何はともあれ本人が無事なら良い。車は……気の毒だが修理不可なほどでもない…と思う。

この後ガチで事故った時は笑えない為、指原が家を出た後もハンズフリー通話で安否を確認しながら運転させた。

事故を起こしたらその場で連絡できるし…。

約30分後、無事に家に着いたという指原。電話を切るがしばらくしてからこんなLINEが届く。

なんと人の手の痕が太ももについていたらしい。

実際に確認したかったが流石にセクハラになってしまうため後日イラストで再現してもらった。

「足」という文字で理解させに行くパワー。見事すぎる。

だいぶわかりにくいため彼女の証言をもとに俺が描きなおしたのがコチラ。

こればっかりは自分の目で確かめていないため真偽は定かではないのだがちょっと今回は危険な香りがしているので今後はいろいろと控えようかな…なんて思った。

そしてその日の夜は自分が死んだ夢を見た。

勘弁してくれ、リリ……。

ーーーーーー

この2日間で経験した数々の出来事、数えてみなくても9回は超えている。なるほど「好奇心は猫をも殺す」とはよく言ったものである。

自分の性格上、この好奇心は簡単に押さえつけることができないためいつか身を滅ぼしかねない。

それでも俺は恐怖心よりもその非現実的な出来事へのワクワク感を優先していく気がする。

なぜなら死とは元いた場所へ帰るだけのことであり、死後も魂は別の器に宿るだけだからだ。春水堂でのリリの思想に毒されている気がするが俺も来世は金持ちの家の猫になろう。そしたら好奇心9回分の魂リセットだもんね。にゃ~ん

そういえば未だに肩は重いままだ。呪いや生霊ではなくただのストレスであることをただただ祈ってる。

(ブーブブッ)

そして絶縁ソムリエの方、いましたら助けてください。

1998年4月生まれ。高校卒業後にウィチタ、サンタバーバラへ短期語学留学。趣味を増やすことが趣味の男。
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