こんにちは、ayaneです。
突然ですが皆さんCGアニメーション作品はお好きですか?
ディズニーは勿論、ドリームワークスやイルミネーションがその手の作品を出している会社の中では特に有名な制作会社ではないでしょうか。
シュレックとかミニオンズとか…
きっと1度は観たことのあるものばかりなはず。
かくいう私も、そういったCGアニメやカートゥーン調の映像作品が昔から好きなんですよね。
キュートな作画で考えさせられるような内容のものとか、
最初から最後まで頭を空っぽにしてただただ笑えるものとか。
内容に関わらずデザインやアートという面でも、とにかく魅力たっぷりです。本当に。
もっと色んな人に観て欲しい。
なので今回は、最近Netflixで公開されたCGアニメーション映画について、紹介というより感想?のような形でだらだら綴っていこうと思います。
『ウィロビー家の子どもたち』
(原題: The Willoughbys)
公開日:2020年4月22日(Netflix配信作)
監督:クリス・パーン
制作国:カナダ/アメリカ
原作:ロイス・ローリー『The Willoughbys』
あらすじ
愛してくれない身勝手な両親なんてこっちから願い下げ。人生から親を消し去り自分たちだけで生きていくために、兄妹4人が力を合わせてある計画を実行するが…。
引用:Netflix Official Site
⚠︎ここから先はネタバレを含みます。
綺麗な映像
キービジュアルに予告PV、とっても可愛らしくないですか。
キャラクターのカートゥーンチックな頭身。ストップモーション”風”に描かれたレトロで独特の雰囲気。ふわふわ動く毛糸の様なピンク色の髪に虹色の煙と綿菓子みたいな雲。
全部がオシャレでワクワクします。
監督を務めたクリス・パーンが過去に手がけた『くもりときどきミートボール2』も色鮮やかな元気の出る世界観で、観ていて気持ちのいい作品です。
今回の映画でもその空気を残した映像になっており、
キュートでオシャレ!元気いっぱいなファミリー映画!!
そういうイメージを最初に抱く人が多数かと思います。決して間違ってはいません。キュートだし、オシャレだからね。
ただこの映画、そう単純じゃなくて。他の数あるCGアニメ作品とは一風変わったトリッキーな作品でした。
ダークな内容
まず物語の最初。ナレーションのこんなセリフで始まります。
「家族がきずなで支え合い、困難を乗りこえる。そしてハッピーエンド。そんな映画じゃないぜ」
ふ、不穏~~~!
私は前情報無しでキービジュアルが好みだったのですぐに観はじめたのですが、ちょっと不安になりました。
(ちなみにナレーションの吹替声優は杉田智和さん。インパクトが強い)
そして観ていればすぐに分かる不穏な空気の元凶。
4人の子どもたちの両親です。
この両親、子どもたちにはまともにご飯も与えず、口答えをすれば地下に閉じ込め、基本放置してずーっと2人でいちゃいちゃ。
所謂ネグレクトの”The・毒親”なんです。
作中でこれでもかと見せつけられるこの両親の一挙手一投足には終始腹を立ててました。きっと観たら皆さんももれなく腹を立てることになります。
4人の子どもたちもまた、腹を立てています。
なので両親を家から追い出す為にある計画を思いつくのですが、これがまたビックリで、
「両親をだまして旅行に行かせよう!そして旅行先で死んでもらおう!そうすれば僕達は自由!!」
すごい発想。ドストレートに死んでもらおうという計画には思わず吹き出しました。
そしてそれを素早く実行に移す行動力も流石。
とまあこんな感じで基本的に内容の全体は育児放棄や虐待、それに立ち向かう子どもたちというヘビーなものに仕上がっています。
魅力的なキャラクター
この作品には、ここまで説明してきた映画の内容部分とは正反対の明るくて愛情たっぷり、ポップな映像にぴったりな大人のキャラクターもちゃんと出てきます。
個人的には1番おすすめしたい、知っていて欲しいキャラクターです。
それがこちら
両親が旅行へ行ったあとナニー(子守り)としてウィロビー家にやってくるリンダ。
このリンダがとっっっても良いキャラなんですよ。
一緒に歌を歌って、美味しいご飯を用意して。悪いことをしたらダメだと叱る。
愛に溢れた強くて優しい素敵な女性です。
子どもたち4人は最初、両親に雇われてやってくるリンダのことが信用出来ません。あの両親が雇ったナニーですからね。
そこからリンダと関わっていくことで徐々に心を開いていく。ベタですが温かい展開です。
特に私が気に入っているのが、子どもたちの中で最後までリンダを敵視している長男のティムが貰ったお菓子を、リンダと分け合い2人で食べるシーンです。
この映画の中で1番好きなところなんですよね。
緊張したティムの仕草も、嬉しそうなリンダの表情も。全部が愛おしくてキュンとします。
リンダが居なかったら4人が親から当たり前に貰えるはずだった愛に触れることは無かったと思うし、
この映画がファミリー映画として機能することも無かったと思うんです。
それほどこの物語において重要なキャラクターです。
私が作中1位のおすすめしたい人。
キャストにも注目
この映画のもう1つのおすすめポイントと言えるのがキャスト。
特にこの子。長女のジェーン。
ジェーンは歌うことが大好きな女の子で、作中でもよく可愛い歌声を披露してくれます。
そんな彼女の声優を担当しているのは、歌手として有名なアレッシア・カーラ。
Zeddの「Stay」や映画『モアナと伝説の海』のエンディングを歌っている方ですね。
今回がアレッシア・カーラの初声優ということで是非、こちらにも注目してほしいと思います。
ちなみに今作エンディングテーマの「I Choose」を歌っているのも彼女です。
これが映画を観た後エンディングに流れるとほっこりと幸せな気持ちになるんですよね。
映画にぴったりな素晴らしい曲なのでよろしければ聞いてみてください。
まとめ
長々と語ってしまいましたが最後の方ではちゃんとファミリー映画らしく心温まる展開が待っているし、鑑賞後はじんわり優しい気持ちになれる作品です。
映画を通して家族には何が一番大切なのかについて考えさせられるこの『ウィロビー家の子どもたち』
是非1度ご覧下さい。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
またお会いしましょう。