探偵事務所で働いてた話

どうも、大学の授業と期末試験をサボって記事書いてるdaisukeです。

今はバイトもできずに暇な時間が続いてますね。
(※この記事は感染症の大流行で緊急事態宣言が出ている時期に書いてます。)

最近「世間が落ち着いたらどこでバイトしようかな」って考えたりしてるのですが、皆さんは新しいバイト先を選ぶのにどんなことを参考にしますか?

昔の自分は、やはり長く続けられることが大事だと思い「楽しいかどうか」を一番に考えてました。
今思い返してみると「楽しい仕事」なんてあるわけないんですよね…

当時の自分はバイトの経験がほとんどなく、「せっかくならぶっ飛んだ経験をしてライバルたち(?)と差をつけてやろう!」みたいに考えGoogleで「変なバイト」とか入力してテキトーに候補を集めてました。


そこで目に付いたのが「探偵」でした。

確かに自分の周りに探偵がいるなんて聞いたことないし、実在するかどうかも謎な存在だったので一気に興味が湧きました。

それから実際にいろいろな探偵事務所の募集ページを調べてから二か所ほど面接に行きました。
ほとんどの条件に運転免許所が必要だったのであきらめて二か所に絞った感じです。

最終的に関東のとある小さな探偵事務所で採用ということになりました。
面接が終わってそのまま当日採用という事だったのですごい戸惑いましたが
帰りの電車ウッキウキだったのを覚えてます。自分が特別な存在になれた気がして一般人どもを睥睨し肩で風を切り散らしながら帰りました。明日から僕ちゃん名探偵だもんねっ!



…しかし一向に仕事の連絡が入らない。一度も出勤せず一週間が過ぎました。

…なぜだ?
ちゃんとLINE交換してシフト表提出したよな?既読も付いてる。

シフト表の提出しかしてないのに「何か気に障ること言ったかな…」などと無用な心配までする。

仕事が無い日が続くと流石にマズいので、僕は自宅近くのコンビニの深夜バイトを始めました。
ただ、毎週探偵事務所にはシフト表の連絡をしつこく送り付けてました。やはり世界一の名探偵になるという夢は諦めきれませんし。



それから三か月程経ち、もともとコンビニバイトの経験があった僕は順調に仕事をこなしていました。将来の夢が世界一のコンビニ店員に移り変わろうとしていた、そんなある時、探偵事務所からLINEメッセージが送られてきました。

「明日、出勤できる?」

一瞬何のことか分かりませんでしたが、脳がその「出勤」という2文字を認識した瞬間全身が興奮で震え上がりました。

待ちに待ったこの瞬間。僕の脳内ではPrizmmy☆の『Dear My Future~未来の自分へ~』の冒頭の歌詞が流れていました。

明日の予定は何も無いし「もちろん行けます!」と即リプをかまし、とうとう僕の初仕事が決まったのです。

持ち物、服装、集合場所を詳しく教えてもらい、40秒で支度し明日に備えました。

ちなみに「持ち物はマイク付きのイヤホンとモバイルバッテリー、服装は目立たない色で走れる格好」とのこと。
その日は次の日の初任務に備え9時くらいに寝ました。

そして当日、寝坊することなく準備オッケー、いよいよ初出勤だ!


※ここからは詳しい仕事内容を明かせないので書ける範囲で簡単にまとめようと思います。

一応案件は「浮気調査」。事前に伝えられた対象者(ターゲット)を尾行し浮気の決定的証拠を捉えるのが目標。

まずは現地でメンバーと合流する。驚いたのが若い女性の調査員がメンバーにいたことです。他の先輩方も普通の「人」という感じでした。(とても探偵には見えない…)

我々が「探偵」と聞いて一番に連想するのは何か。
恐らくあの某ちびっこ名探偵や、「ジッチャンの名にかけて!」の人でしょう。

いずれも漫画の世界の登場人物。現実の探偵は探偵帽を被っていないしコートも着用していない。冷静に考えれば当たり前なのですが、ここでまず想像してた探偵のイメージが壊れました。だが調査はこれから。気を引き締めていこう。
本物の探偵ってやつを味わってやろうじゃないか。

メンバーと今日の流れについて少し打ち合わせをし、ターゲットの自宅付近へと移動。家を数人でバラバラに囲むように陣取り、監視を始める。

その間メンバー全員でグループ通話を常に繋げておく。
ターゲットの家からの最寄りの駅は一つではなかったため、動きが見えた時に「どの駅へ向かっていったのか」をすぐに口で伝えられるようにしておく必要があるのです。

先輩は定位置につく前に近くの茂みにカメラをセットし、駅へ向かうターゲットの盗撮の準備もしていました。

見張りが長引いてもいいようにコンビニで軽食も買っておき、いよいよ本格的に「張り込み」が始まりました。
(僕は雰囲気を出すためにあんパンを買った)

あたたかな春の日差しの中、僕は一人畑の近くに立って張り込みを続けた。カカシのように。

~一時間経過~ 動きはない。緊張しながら家の監視を続ける。

~二時間経過~ やはり変化はない。小鳥がチュンチュン鳴いてる。

~三時間経過~ 動きなし。つまらない。

~四時間経過~ 動きなし。買ったお茶が無くなる。

…そろそろ限界を感じ日陰に入って一休みをする。

…あぁ、ここはきっとプププランドなんだ。カービィたちの暮らす宇宙一平和でのんびりした国。浮気なんて起こるはずがない。
草むらで昼寝をしようとしたその時、イヤホンから男の声が響いた。

「対象者、動きました。○○駅方面へ向かってます。」

初出勤の連絡の時といい、どうやら探偵という仕事は「溜め技」を放つのが得意らしい。
出来かけていた僕の鼻ちょうちんは破裂し、焦って飛び上がりそのまま戦闘態勢へ入る。

ダッシュで駅へ向かい、LINEで指示された通りそのまま改札を抜けターゲットと同じ車両へ乗り込む。

他のメンバーは隣の車両へ乗り込み、様子を伺いながらLINEでやり取りをする。ターゲットが降車したら僕がLINEでメンバーに合図を送る。

その後電車の乗り換えを何回かし、改札を出た後も複数人で尾行しまくりました。ターゲットがゲーセンに入れば外で待機し、喫煙所に寄れば喫煙所を取り囲んで動きを監視する。もうまっすぐ浮気相手の所へ向かってほしい。

そんなこんな追っかけ続けるうちに浮気相手の家と思われる場所までたどり着きました。
僕は生まれて初めて人の浮気現場を目撃することになる。

それからしばらくはまた盗撮用のカメラを家の近くに設置し、外で待機することに。

僕はアルバイト調査員なので夕方あたりで先に家へ帰されました。
先輩方はレンタカーを手配して路駐しながらターゲットが出てくるまで監視を続けるそうです。(大変だ~汗)

その後帰りの電車で対象者の一日の動きをまとめた報告書を作成してその日の任務は終了しました。

初任務を見事こなし、僕は電車の中で報告書を作成しながら仕事の内容を振り返っていました。そしてひとこと、

「地味だ…」

思い描いていた探偵じゃない!一日中対象者をストーキングしていたら仕事が終わってしまった!しかも勤務時間の9割は外で突っ立っているだけだった!

僕はてっきり「刑事さん、それは違います(キリッ)」とか「真犯人はこの中にいる!(ビシッ)」とかそういう“シチュ”を妄想していたのでなんだか力が抜けてしまいました。麻酔銃、毛利小五郎に撃ち込みたかったなぁ。

でも実際、仕事を終えてみるとものすごい達成感を得ることができました。自分の知らない世界に足を踏み入れたような、ワクワクした感覚。

現実の探偵の仕事というのは基本的に張り込みと尾行が主らしいです。というかほとんど張り込み。(あくまで僕の経験からすると)
でもその後、別の日にちゃんとした探偵として仕事をこなせるよう先輩が特訓してくれたりもしました。

例えば尾行するときのコツや賢い連携の取り方、専用の機材を用いた盗撮の仕方などを教わったりしましたし、疲れこそしましたが結果的にこの仕事から得られた満足度は大きかったのかなと思います。
他の職場ではまず手に入らないスキルですからね。

その日々は間違いなく僕の人生経験をさらに豊かにしてくれた特別な時間になりました。

☆おわりに

海外留学が決まったタイミングでアルバイトをやめてしまったので、僕はもう探偵事務所で働いていません。なので自分の少ない経験からしかアドバイスはできないのですが…

これから探偵事務所での勤務を考えている人、強くお勧めはしませんが「他では得られない一味違った経験を積みたい」という方は挑戦してみてもいいかもしれません。(ただし忍耐力のある人ね)

人生は一度きり、若いうちからやりたいことやって楽しんじゃいましょうぜ!

daisuke

1998年4月生まれ。高校卒業後ウィチタへ短期語学留学。Santa Barbara City College在学中。趣味を増やすことが趣味の22歳。
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