友人のツシマくんから27秒の電話が来た。平日夕方くらい。
「Switch2が値上げする。1万円だ。たった今発表があった。どうせ暇だろう、買いに行け」
と言われて切られた。結構。

ソファで寝っ転がってラジオを聴いていて全く気が付かなかったが、どうやら本当らしい。
とりあえず“急いだほうがいい”という事はわかったので、足を鞭のようにしならせた反動でソファから起き上がる。(男子は部屋で1人でいる時、無意味なアクロバットをしがちなのだ)
その加速度を維持したまま玄関ドアをぶちあけ、一気にヨドバシまで疾走する。
最寄りのヨドバシに到着すると、店員がSwitch2の在庫札を全て棚から下ろしている最中だった。まさかもう売り切れか⁉︎と思ったが、どうやら値上げのニュースを聞いた客が押し寄せてくる混乱を抑える為、店側が販売制限を設けるだけとの事。
まだ在庫はある様なので店員に伝え、ヨドバシポイントカードのグレードアップという条件と引き換えにSwitch2を購入した。手続きが終わりSwitch2の袋を提げ退店する頃にはレジには長蛇の列が出来上がっていた。自分は発表後ほぼ最速組として買えた様だ。ありがとう、ツシマくん。
おれみたいに「いつかはSwitch2買うけど今はやりたいゲームないから後回しでいいや」という考えの人は結構いたっぽい。これはもう今からじゃあ入手困難だろう。
フッ、お先に。君らの敗因は足反動の加速 の差♡
ま、買ったはいいが
先述の通り今現在Switch2でやりたいゲームも特にない。なのでとりあえずは未開封のまま部屋に放置してある。
7月発売の「久我山栞の死様手帖」や「がんばれゴエモン」、今年発売予定の「ダンガンロンパ」あたりまで多分開封しないんじゃないかな。最悪でも来年のポケモンまでには。
つーか、軽く買うつもりでいるゲームを今挙げたけどこんなにいっぱいあるのか。遊んでる時間ないな?
今年の夏はまた暑くなるっぽいし、体力を付けなければと考えていたのにまた室内生活に逆戻りである。
このままゲーム三昧の生活になれば
「暑さに耐えられない」
↓
「部屋は涼しいし、ゲームもある」
↓
「当然引きこもる」
↓
「干涸びて衰弱死 」
というパーフェクトアンサーが待っている。
その運命だけは避けなければならない。まだまだ夏は始まったばかりだし、定期的に体を動かしてこの夏は健康に乗り切ってみせる!と心に誓う
とりあえず今日の運動……は、足を使ったアクロバットとヨドバシまでの全力疾走で、うん、まぁいいだろう。俺はすでに虫の息なのだ。これ以上の運動を行うと本当に干涸びて衰弱死 してしまう。
◇
次の休日、職場の同僚からお出かけのお誘いを受けた。「お台場の方まで行かないか」との事だ。お、海か。
友人といい同僚といい、いつもおれに外出のキッカケを与えてくれるのは仲間のみんなだ。もしかして、おれを引きこもりオタクにしないために裏で協力してくれてるんじゃないか?と疑ってしまう。そっちがその気ならおれは太陽の光を浴びて活発に暴れる準備をしよう……。
おれは腕をまくり筋トレの準備をしながら同僚の誘いを快諾し、詳細を聞いてみる。そこで飛び出す驚くべきワード「ラブライブの映画」
腕までまくったハズの袖がずり落ち長袖に戻る。
筋肉のない腕がまくった袖を固定できなかっただけなのか、「アニメ」に反応した我が身がオタ活に向けて直射日光を防御する態勢を本能的に発動させたのか、今となっては知る由もない。
てか前回外出のキッカケをくれた友人もよく考えたらゲームの話じゃねえか。「アニメ」「ゲーム」の話でのみ玄関のドアを開ける人、引きこもりオタク以外の何者でもないよね??
結局おれらはお台場の映画館で「ラブライブの映画」を鑑賞し、その直接カラオケにて長時間の感想会を行った。退店する頃にはあたりは闇に包まれ終電も近くなっていた。ん、お台場の太陽は?

しかし長時間のカラオケ大会によりその日の運動量は──────日光を浴びていないにもかかわらず──────ヨドバシ全力疾走 の比ではなく、夜風を浴びた汗が急激な温度変化を生み出すほどであった。上がる心拍数を呼吸で整える。そこに僅かながらの達成感を感じずにはいられなかった。
次の休日はどんな運動をしようか。
気がつくとおれは活発な男子の様な思考になっていた。
◇
HUNTER×HUNTERの1巻がどこにも売っていない。
仕事帰りにブックオフを巡るが1冊も見つけられない。最近、やたらとYouTubeショートにでてくる為(そろそろ履修しなければ)と考えていた時であった。
インターネットに昔から潜り込んでいると、いやでもハンターハンターの引用ネタに触れることになる。インターネット3大ミーム宝庫はジョジョ・刃牙・ハンターハンターと言っても過言ではない。
最寄りのブックオフにも売っていなかったので、諦めて帰路についていると友人のツシマくんから「暇か、ポケモン対戦でもしないか」と連絡が入っていた。BOOK・OFF から帰ったら連絡をすると言い全力疾走 で帰る。どんな時も運動を忘れない。
帰宅後、ポケモンバトルをしながら通話でツシマくんが「そういえば今日、ハンターハンターのグリードアイランド編まで読み終わった」と急に言ってきた。
まじで?彼は俺が今日ハンターハンターを買いに出かけていたことを知らないはず。世間で急にハンターが流行っているのか?それともシンクロニシティ?バキ最凶死刑囚編の1話?
不覚にも彼に遅れをとってしまった為、次の休みは本格的に足を伸ばして1巻の捜査にあたろうと決意。
そして次の休日。午前中からブコフ、古本市場を巡り捜索を開始。
1店舗目、ない。電車で移動。2店舗目、ない。電車で移動。インドカレーを食べる。電車で移動……ない、ない……ない。
トータル5時間の外出であった。結局ハンター1巻は手に入らず、ジャンプリミックス版の全巻セットをネットで購入した。無意味な外出の様であったが、長時間の外出が体力づくりの助けになったと無理矢理納得させる。知らない地で探し回って……トレジャーハンターにでもなった気分だ。インドカレーで腹も壊したし最悪だ。
商品が到着した週は本格的に引きこもり、ほぼ最新の王位継承編あたりまで読破した。
(今回の日記に漢字+カタカナのルビが多いのはハンター熱が最高潮 だからである)

◇
ここまで「運動」 を重ねてきたが今月ラストの休日にもラストに相応しいイベントが待ち構えていた。
KMN PARTY という、5時間以上にも及ぶクラブイベントである。
KMNZ という、おれが密かに推しているバーチャルヒップホップグループがあり、そのKMNZ主催で定期開催されているイベントだ。
イベントは初参加であったがもう終始激アツで、これは運動 というより、ほんとうにオタ活 であった。
入場の際、結構早く会場に着いていたので最初のDJタイムからずっと最前に立っていた。せっかく良い位置に入れたのに移動するのも勿体無いと思い、再入場自由であるにもかかわらずその場から動かず、トリのKMNZまで5時間半もの間立ちっぱなしでビートにノっていた。
トリのKMNZでは会場の熱気は最高潮。ヨークシン編のウボォーギンくらいの声量でコールをしたり、グリードアイランド編のツェズゲラくらい跳ねたりした。後で動画を見返すと聞くに耐えぬ我が不細工な声音がしっかりと録音されている。(イベント中全行程録画可能)

◇
次の日は本当に反動で動けなかった。やはりそもそもの体力が追い付いていない。もう今の内から肉体改造に励むか。夏、急にガチマッチョになったらクソおもろいしな。ビスケみたいで。

というわけでマッチョになるべく、ムキムキの先輩と2人で焼肉食べ放題にきた。

実は定期的に2人で焼肉会を開催してるのだが、もうこれを機に夏に向けてガンガン肉食して強くなった方がいいのではと思いメルエムばりに食い散らかす。

そして、おれは究極の力を手に入れその夜に壊しつくしたのだ。腹を。
おれはメルエムと違い食べれば食べる程、弱くなる!!
おれは何度もトイレを往復するシャトルランを開始する。どんな時も運動を忘れない。
もちろん便器から立ち上がる際は足を鞭のようにしならせ反動をつける。
男子は部屋で1人でいる時、無意味なアクロバットをしがちなのだ。
